フランス研修記 第4日 ~ブルゴーニュの生き字引と、ムッシュ サン・ヴェラン~

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第1日 ~ワインの聖地・フランス初上陸~
 http://cotedor.ti-da.net/e5053834.html

第2日 ~女性のシャンパーニュ~
 http://cotedor.ti-da.net/e5054190.html

第3日 ~大男と、ムッシュ・グジェール~
 http://cotedor.ti-da.net/e5061598.html


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ランス研修記 第4日
 ~ブルゴーニュの生き字引と
  ムッシュ サン・ヴェラン~



ジョゼフ・ドルーアン研修2日目は
コート・ドール南部のボーヌから始まります。
http://www.mikuniwine.co.jp/
winerynews/2012/05/64.html




昨日のクリストフ氏に替り
本日のアテンドはまたまた個性派です。



この個性派については・・・、風の噂により・・・

気難しい人だから・・・、気を付けて・・・

と伺って心配しておりました・・・



お、向こうからムッシュが歩いてきます・・・



彼が噂の
「ムッシュ ジャン・ピエール」です・・・

どうしよう・・・



ん? あれ? 実に、にこやかです!!
(よかった!!)

着くなり、皆に挨拶をして回る!! 紳士です!!



手にワインの段ボールを抱えています。



その彼が
次に発した言葉は・・・

「あー、重い。 おい若いの、これ持て。 
ワシは腰が痛いんじゃ」

と言ったとか、言わなかったとか・・・



彼は一人、痛めたであろう腰をトントンしながら
スタスタと先に歩いて行ってしまいました・・・

今日の旅は、大変な事になりそうです(笑)

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この日のブルゴーニュは
時折小雨交じりの実に肌寒い気候でした。

そんな我々が初めに訪れたのは、世界屈指の白ワイン
ジョゼフ・ドルーアン
 モンラッシェ マルキ・ド・ラギッシュ

です。

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そんな寒い畑の中で
ムッシュ ジャン・ピエールは益々熱く語ります。

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モンラッシェの土地は密度が濃い。

葡萄の木は痩せた土地を好み
そちらの土地の方が根を深く張り

養分をたくさん吸収し、良い葡萄がなり
味わいが風味豊かになる。

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ビオデナミは決して宗教ではなく
テクニックの一つ。

ビオデナミが始まった1970年頃は多くの人に理解されず
変人扱いされ、大変だった。

所が、実は世界各地で似たような動きをしている人が居て
ロワールのニコラ・ジョリー、アルザスのマルセル・ダイスが
その人達だ。

インターネットの普及の伴い、情報が徐々に世界へ広まっていき
今日に繋がってきた。



しかしながら本当にビオデナミを理解し
実践しているのは村の2~3%程度であり
多くはマーケティング目的でやっている。

それは非常に残念な事だ。



決してコスト的に大変な訳ではないが
何より人手間が掛かる。

通常の農薬は15日効き目があるが
ビオは6日しかもたない。

月が地球に近づいている時は、細菌が発生しやすいので
ケアをする必要がある。



等々・・・、彼は止まりません。

寒い畑の中で・・・、彼は止まりません。

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いい加減、寒くなってまいりました。
そこで我々は
ジョゼフ・ドルーアン社の醸造所へ向かいます。

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凄く整った、近代的な醸造所です。

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ムッシュ ジャン・ピエール曰く
「設備投資には、畑仕事と同じくらい、大変力を入れている。
この近代的な設備が
ジョゼフ・ドルーアンの誇りでもあるんだ。」

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彼が、またまたヒートアップしてきました。

見てください、顔が真っ赤になっています。

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彼の傍らには
ジョゼフ・ドルーアン ミュジニー'12
(生産量は3樽のみ)や

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フラッグ・シップでもあります
ジョゼフ・ドルーアン クロ・デ・ムーシュ'12
が並びます。



醸造所をくまなく回り、熱心に説明して頂きました。

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ひとしきり話を伺った後、ムッシュ ジャン・ピールと愉快な仲間たち(笑)は
昼食に北上、ジュヴレ・シャンベルタン村へ向かいます。



ジュヴレ・シャンベルタン村は
先日のシャブリ同様細かく入り組んでおりましたが
より華やかで、モダンな印象です。

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訪れたレストランは、「Chez Guy」。

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赤を基調とした、スタイリッシュなレストランです。

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おっと、席に着くやいなや
ムッシュ ジャン・ピエールに再びエンジンがかかってきました。

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しかし、話の内容は、常にワインの話。

ランチでワインを頂いた為か、酔っぱらったのか否か
今度のムッシュ・ジャン・ピエールは
頭のてっぺんまで赤くなりながら、熱弁を奮います。



そこで、我々には一つの想いが芽生えてきました。

「あれ? このムッシュは
実に真摯な方で、真面目な人なのかもしれない・・・」

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午後からは、ジュヴレ・シャンベルタン村から南下し
コート・ド・ニュイを巡ります。

俗にいう、グラン・クリュ街道。
ムッシュ ジャン・ピエールの解説の元
マイクロバスで軽快に通り過ぎていきます。(笑)

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そして辿り着いたのは、世界最高のワインの一つである
Romanée-contiの畑です!!!!!

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思わず、パシャリ。

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このRomanée-contiの畑を少し上った所に
ジョゼフ・ドルーアン
 ヴォーヌ・ロマネ プティ・モン

の畑があります。



当然のことながら、ムッシュ ジャン・ピエールが
紹介したかったのは後者なのですが
嫌な顔一つせず
Romanée-contiの前で、再び彼は雄弁に語ります。



この瞬間、我々の想いは確信に変わりました。

「ムッシュ ジャン・ピエール、メルシーボークー!!
(ありがとうございます!!)」



バスの中は満足感と、感謝の空気に包まれ
一路ボーヌのホテルへ向かいます。



実はこのホテル
ジョゼフ・ドルーアン本社の
目と鼻の先にあります。

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ムッシュ ジャン・ピエールと別れ、一休みの後
ジョゼフ・ドルーアン本社へ伺います。

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ブルゴーニュの生き字引的存在
ムッシュ ジャン・ピエールとは本日ここまでです。
ありがとうございました。



ここでは、昨日お世話になったクリストフ氏がお出迎えです。
なんでしょう。 この安心感は(笑)

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薄暗い地下カーヴでお話を頂いたのち、ティスティングです。

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実は、クリストフ氏が手に持つのは
ジョゼフ・ドルーアン
 コルトン・シャルルマーニュ

マグナムボトルです。

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残念ながら彼が持つと、マグナムがハーフボトルにしか見えません。

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実はこのティスティングの際にも
あのジョゼフ・ドルーアン サン・ヴェラン
が登場。

待ってました!!

これはもはや、運命の出会いです!!

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早速ティスティングしてみましょう。

うん、やはり素晴らしい味わいです!!

価格も現実的でありながら、素晴らしい味わいです!!



決めました!!

私は帰国後
ジョゼフ・ドルーアン サン・ヴェラン・ブームを
巻き起こします!!



そう固く誓い
ジョゼフ・ドルーアン社からご招待頂きました
フォーマル・ディナーへ向かいます。

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会場は本社兼ショップの所をアレンジした
上流階級の雰囲気が漂っておりました。

フォーマル・ディナーにはジョゼフ・ドルーアン家長男で
栽培責任者であります
フィリップ・ドルーアン氏も同席です。

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素晴らしい料理に合わせて用意されたワインのラインナップは
ジョゼフ・ドルーアン
 グラン・クリュ コルトン・シャルルマーニュ 2009

ジョゼフ・ドルーアン
 ムルソー プルミエ・クリュ ペリエール 2009

ジョゼフ・ドルーアン
 ボーヌ プルミエ・クリュ クロ・デ・ムーシュ ルージュ 2010

ジョゼフ・ドルーアン
 グラン・クリュ エシェゾー 1985

ジョゼフ・ドルーアン
 マール・ド・ブルゴーニュ(クロ・デ・ムーシュ)

とこれまた、極上の物でした。

極上のマリアージュに舌鼓を打ち、ディナーは粛々と進みます。

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そんな中、実は私・・・


先ほどのティスティング・ルームより
ジョゼフ・ドルーアン サン・ヴェラン
こっそり持ち込んでいました・・・

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それがクリストフ氏にばれ
(本当は予め、了承を頂いております(笑))
「そこまで
ジョゼフ・ドルーアン サン・ヴェランが好きなのか!!」
と大変感激して頂き、直々に任命頂きました。

そんな私は、ムッシュ サン・ヴェラン。
そう呼ばれるようになるのです。

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ジョゼフ・ドルーアン
の魅力に心酔しきる、濃密な一日となり
夜は更けていきます。

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つづく



加藤僕ボクサー



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