3日目の朝、少し早起きをし
早朝のシャンパーニュ・アヴェニューを再び闊歩。
モエ・エ・シャンドン、ペリエ・ジュエ
ポル・ロジェ、ボワゼル、等々
世界に名をとどろかすグランメゾンが立ち並ぶ様は
感激です。
日中との寒暖差は大きく
ややひんやりとした爽やかな風に当たり目を覚まし
本日より、一路ブルゴーニュへ。
本日より3日間はブルゴーニュの大手メゾン
ジョゼフ・ドルーアンへ伺います。
http://www.mikuniwine.co.jp/
winerynews/2012/05/64.html
ジョゼフ・ドルーアンは
1880年ボーヌに創設後、131年物間家族経営に拘り
創業当時から受け継がれるテロワールへの信念を
頑なに守り続けています。
また有機栽培(ビオデナミ)の先駆者として
11年以上の歳月をかけ
2008年に、自社畑をすべてビオデナミへ転換しました。
ブルゴーニュの北限
シャブリの地でビオデナミにて創られているのが
ドルーアン・ヴォードンです。
http://www.mikuniwine.co.jp/
winerynews/2012/05/88.html
ジョゼフ・ドルーアンが
シャブリ地区に畑を取得したのが1969年
シャブリ発売40周年を迎えた2010年に
ドルーアン・ヴォードンは設立されました。
ドルーアン・ヴォードンは「エレガント」、「アロマティック」
「有機栽培」をモットーとし、全ての畑でビオデナミを採用しています。
そんなド
ルーアン・ヴォードンの特急畑
レ・クロを眼下に待ち合わせをしたのが
2メートル超えの大男
ジョゼフ・ドルーアンの取締役輸出部長
クリストフ・トーマス氏です。
(クリストフ氏、以前はプロのバスケットボール選手だったそうです)
クリストフ氏は輸出部長を務められており
世界中を旅まわっている方です。
日本にも何度も来られた事があり
大変な親日家でもあります。
実は今年の当初、セミナーで沖縄にも来られており
その際に一番前の席で、熱心に話を聞いていたのが私でした。
そんな私の事も覚えてた下さり、感激でした。
彼によると、シャブリのここ数年の傾向として
シャブリ地区で瓶詰めされたものしか
シャブリと認めない傾向にあるそうです。
そこで
ジョゼフ・ドルーアン
(ドルーアン・ヴォードン)では
既に新たな土地を購入し
今後シャブリを注力的に生産していく予定との事です。
(実際、どの区画・畑を購入したかと言う事は、企業秘密で・・・)
シャブリの広大さに感激し、昼食に向かいます。
シャブリの街並みは、路地が入り組んでおり
フランスの良き田舎の風情です。
(ちなみに写真は、ヴァンサン・ドーヴィサ)
お店はシャブリのカジュアルレストラン
「La Syracuse」です。
なんと近所には、シャブリだけを取り扱う
シャブリ専門のワインショップがありました!!
レストランに戻ります。
「グラスワイン白&赤」ではなく
「グラス・シャブリ&グラス・ピノ」なんて記載する
何ともニクいお店です。
そこで私は、ある食の虜になります。
ブルゴーニュ地方の伝統的アミューズ(おつまみ)
グジェールです。
チーズ風味の生地を焼き上げた風味は非常に香り良く
軽く、美味で、
ついつい食べ過ぎてしまい・・・、
お店を出る頃には「ムッシュ・グジェール」と呼ばれておりました(笑)
そんなお腹一杯のムッシュ・グジェールと、大男ご一行は
午後より、
ドルーアン・ヴォードンの旧家へ向かいます。
良く言う、「キンメリジャン」の石も見る事が出来た
大変貴重な機会となりました。
本日の研修はここで終わり、宿泊先であるボーヌのホテル
「Hotel Athanor」へ向かいます。
ボーヌと言えば、「Hospices de Beaune」です。
折角の機会ですので、潜入して参りました。
また、ボーヌの街並みは円形であり、夕方早い時間より(笑)
ブラッスリーで沢山の方が、ワイン談議に更けています。
夕食はボーヌのレストラン
「Le Caveau des Arches」に伺います。
その名の通り、昔々は川が通っていた場所を
改装した店舗です。
天井が半円形になっており
そこが以前は橋だった事を物語ります。
今晩はクリストフ氏を囲んだ、ディナーです。
もちろん、前菜にはグジェールが出てきます(笑)
(こちらのお店の物は、中が詰まってしっとりしていて
味も少し濃い目です。
個人的な好みとしましては
シャブリの軽い感じの方が好きでした。)
ここで、こぼれ話をお一つ。
ブルゴーニュワインは
現地の人は基本的にでデキャンタージュしないそうです。
それは赤のピノ・ノワールは特に、繊細で香りが飛びやすい為
デキャンタージュするリスクが大きすぎるとの理由からだそうです。
またデキャンタージュには、澱引きの効果もありますが
そんなに澱を毛嫌いする必要は無く
むしろ澱ギリギリまで入れる方がサービスとの事。
日本人は体裁に囚われすぎていると・・・
クリストフ氏に熱く語って頂きました。
非常に目から鱗的なお話でしたが
お国柄もあるしな・・・、でも本場がそう言ってるしな・・・
等と様々な思いを巡らせながら
ディジェスティフ(食後酒)にDRCのマールを堪能しながら
第3日は終わります。
つづく
加藤