コートドール　沖縄　〝南の島のワイン屋さん〟

【ボルドー専門「アストル」さんイラッシャ～イ】
コートドールでの店頭試飲販売会は、
本日14日(土)　12：00~17：00　ですよ

おきなわで、ワインを楽しむ、みなさまへ


【Vol.81】
~師範級~

【question】
フランスのアルザス地方でビオディナミによるブドウ作りを強力に推進し、高品質ワインと特異な人柄で有名な生産者は誰でしょう?

(1)　ニコラ・ジョリー

(2)　マルセル・ダイス

(3)　ディディエ・ダグノー

(4)　マルセル・ラピエール

(5)　ジャック・セロス




【réponse】
(2)　マルセル・ダイス

有機栽培と占星術が合体したビオディナミは、熱狂的で特異で過激な「信者」が多いです。
特に、ロワール地方には、ニコラ･ジョリーを筆頭に、変人、奇人(激旨ワインを生むスゲー人達)が多数います。
穏やかな土地柄のアルザス地方で、ビオディナミを推進するのがマルセル･ダイス。
アクの強い奇人だそうですが、造るワインは凝縮感の高い超一流品なので、みな一目置きます。
…どころか、熱狂的ファン多数です。

アルザスのワインは、単一品種で造ることが多く、ラベルに品種名を印刷するのが特徴。
反逆児マルセル･ダイスは、品種で特徴を出すのではなく、畑の特徴を出そうと、品種名を書かずに畑名を記載したラベルをつけた最初の人(もちろん品種名つきの素晴らしいワインも出しています)。

アルザス地方は、何度もドイツ領になったりフランス領になったりしましたが、「頭はドイツ、心はフランス」といわれています。
ブルゴーニュのようにテロワール(土壌、気候などのブドウの生育環境)の特徴を出すマルセル･ダイスの方式は、きわめてフランス的な発想であり、「頭もフランス」になろうとしているのかもしれませんね。

~ワインで覚えるフランス語~
【アロマ】
アロマ(arôme)とは、ワインやコーヒーなどの良い香りという意味です。
ワインの香りは多種多様で、ワインの楽しみの大きな部分を占めています。
グラスをスワリングして(回して)液面に鼻を近づける光景が、ワイン通の典型的なイメージとして浮かんできますね。

ワインのアロマは一次香(arôme primaire)、二次香(arôme secondaire)、熟成香(bouquet)に分類されます。
一次香はブドウ果実自体のもっている香りで、イチゴ、スミレなどというように果物の名前や花の名前を使って表現します。
二次香は発酵によって生まれてくる香りで、バターや吟醸酒のようなフルーティーな香りがここに含まれます。
熟成香はワインが熟成するにつれて出てくる香り。
なめし皮、乾燥フルーツ、ジャムなど、少しくせのある香りです。
この香りが現れてくるのと並行して、一次香のほうは、ワインの熟成とともに消えていきます。

香りの表現のヴァリエーションは数限りなく、ソムリエやワインの専門家たちによるテイスティング・コメントが、世界中の雑誌の誌面を毎号飾っています。
表現に確かな規則はなく、慣習的に繰り返されるものがあるだけですから、自由な発想で表現してしまっていいと思います。
グラスを回すことで香りがたちのぼりますので、花を近づけてゆっくりと香りをかいでみてくださいね。

【Arômes primaires】(一次香)
Arômes végétaux(野菜の香り)
　(アローム　ヴェジェトー)

herbe(ハーブ)　Feuille verte(青葉)　tabac(タバコ)
(エるブ)　　　　　　(フイユ　ヴェルト)　　　(タバ)
thé(紅茶)　menthe(ミント)
(テ)　　　　　　(マント)
humus(腐葉土)　odeur de verdure(草地の匂い)
(ユミュス)　　　　　　(オドゥール　ドゥ　ヴェルドゥーる)

※タバコや紅茶の香りは、熟成した赤ワインに現れます

おきなわで、ワインを楽しむ、みなさまへ、
今日も、ワインな楽しい週末をお過ごしください


ではでは

あと2回ですお付き合いくださいよだけんとワイン